社長ブログ
シェア1.8倍!「平屋住宅」暮らしやすさの現実、平屋住宅のメリット・デメリット
人口増加や都市部への人口集中に伴い、戸建て住宅といえば「2階建て」が一般的になって久しいですが、かつては平屋建てこそが日本の主流でした
居住空間がすべてワンフロアにあり、掃除や移動もスムーズ、そんな平屋住宅に憧れる人は年々増えており、いま「平屋回帰」ともいえる現象が起こっているます
国土交通省の統計データによると、居住専用住宅において1階建て(平屋)住宅が占める割合は、2012年では6・8%ほどだったが、2021年のデータでは12・4%にまで増加しました
この9年間で平屋のシェアは1・8倍以上に高まっています
平屋が増えた大きな理由は“減築”需要が高まったことにあります
子どもが巣立った後のふたり暮らしのシニア層がこれまでの住居を持て余してしまい、2階部分を撤去して平屋にリフォームするなど、いわゆる増築とは真逆のニーズが増えています
足腰も弱ってくるなかで、階段の上り下りをしないで楽に暮らせるコンパクトな平屋は、シニア世代にとっては魅力的に映るのです
昔から理想の一戸建ては平屋だといわれていました
しかし、狭い日本の都市部で住環境を整えるには、どうしても上へ上へと高くする必要があります
2階建て、3階建ての住まいは、限られた面積の土地でなんとか家を広くしようという苦渋の選択です
海外でも、例えばビバリーヒルズでセレブたちが暮らす家のほとんどは鉄筋コンクリート造りの平屋で、そこに広大な地下室がついているような邸宅が、憧れの住まいのようです
平屋のメリット・デメリットとしては、基本的には耐震基準をクリアした住宅しか建てられないため、平屋のほうが2階建てよりも耐震性能が高いとは言い切れません
また、河川の氾濫などの水害の影響が考えられる土地では、上に逃げ場がないことは平屋の弱点ともいえます
一方で、平屋は台風や強風などには強く、地震の際も階段を使わずに逃げられるという点では安心感があります
ここ川口市では土地価格が高く、平屋住宅を計画することは少し難しい面もありますが、可能であれば平屋住宅に住みたいですね