社長ブログ

デザインかテクノロジーか?

家づくりを考えている人は、一般的に『デザイン』にこだわる派と、『性能(テクノロジー)』にこだわる派に分かれます。

当社のコンセプトに【Design&Technology】という言葉があります。簡単に言うと、「Design(デザイン)」にこだわり、「Technology(テクノロジー)」を駆使して『ゼロエネルギー』、『耐震』、『健康』を実現できる家づくりを行なうということですが、この三つのキーワード(『ゼロエネルギー』、『耐震』、『健康』)を実現するためには、「Design(デザイン)」が制限されてしまうという現実があります。例えば、『ゼロエネルギー』を実現するためにQ値(熱損失係数)の値を良くしなければならないため、開口部(外部窓)の大きさを大きくできないとか、『耐震』を実現するために要所要所耐力壁を設けなければならず、南側外壁面をフルオープンにするプランなどは難しくなります。

先日、「あるゼロエネルギー住宅研修」にてある工務店さんより、「うちはデザインにこだわった住宅を造っていきたいのに、こんな小窓だらけの住宅じゃかっこよくならない」という話しをしていました。(デザインは非常にかっこいいのですが、「耐震性や省エネ性は大丈夫なのかな?」という住宅をテレビや雑誌等でよく目にします。)確かに言っている意味は解るのですが、そこはもう少し頭を柔軟に働かせ、『ゼロエネルギー』、『耐震』、『健康』を踏まえながら可能な限り「Design(デザイン)」にこだわる事が大切だと思います。後は実際に家を建てるお客様が「何を最重要(一番のこだわり)としているか」です。

何か一つに特化した住宅を提供(提案)する工務店が「こだわりのある工務店」と思われがちですが、わたしはお客様の要望を踏まえた『バランス感覚を持った工務店』でなければならないと思います。