社長ブログ

「空き家予備軍」とは?

総務省統計局の2018年の住宅・土地統計調査を元に、明治大学政治経済学部教授の野澤千絵さんの調査によると、現時点で65歳以上の高齢者のみの住む住宅を「空き家予備軍」と定義した場合、全国の戸建ての空き家予備軍の数は約829万戸にのぼり、前回の2013年調査に比べて5年間で109万戸、年平均で21.8万戸増加しているそうです

戸建て住宅の総戸数に占める空き家予備軍の割合は、全国平均で28.8%と、4軒に1軒を超える割合にのぼるそうです
(これは6年程前のデータですので、現在はもっと多いと思います)

そう言えば、ここ埼玉県川口市も5〜6軒に1軒が「空き家」なような気がしますが、そのような計算式が成り立つのですね
このままいくと、10年後には2〜3軒に1軒が空き家になるような気がします

 

丁度、3年毎の「建築士の定期講習」をオンラインで受講しているのですが、その中で、【これからの建築士】というテーマで、
建築士に期待される役割は、新築主流の建築活動に対する専門性の発揮から、空き家を中心としたストック建築をいかに活用するかといった、利用の時代における建築の専門職能の領域への転換せざるを得なくなり、これまでの建築を作り出していくといった専門性とは大きく異なる、『利用の構想力』をささえる専門家としての能力が期待される、と学びました

世の中の流れを踏まえ、建築士の役割も変わってきています