『家づくり』アカデミー・「本当に良い家」とは
住宅の耐震等級とは? (耐震性の高い家を持つための基礎知識)Part4
■ 耐震等級で気をつけるポイント
耐震等級について気をつけておきたいのは、耐震等級が不明な建物が多いという点です
住宅性能表示制度は2000年に始まった制度のため、それ以前に建てられた建物には住宅性能評価書がありません
建築基準法上の最低基準である耐震等級1は満たしていても、それ以上の等級であるかどうかを知るには、自分で判断して審査を受ける必要があります
また、たとえ耐震等級3と評価された建物であっても、経年劣化によって地震に対する強度は低下していくことにも注意が必要です
つまり、一度評価されたから大丈夫というものではなく、定期的なメンテナンスを心がけ、必要に応じて補強工事を行っていくことが大切となります
また、耐震等級はあくまで、地震時における建物の強度の目安を示したものです
地震から建物を守るという点では、耐震のほかにも免震や制震といった考え方もあります
◎ 耐震・免震・制振構造の違い
免震は建物が揺れるのを軽減し、建物内と建物そのものを守ろうとする構造です
制震は建物の内部に制震部材を組み込むことで、地震の揺れを吸収していく構造を指します
耐震・免震・制震の違いを把握したうえで、建物の地震対策に取組んでいきましょう