『家づくり』アカデミー・「本当に良い家」とは
断熱性の数値(UA値、ηAC値、ηAH値)について
高断熱に関する各数値について解説させていただきます
具体的には、UA値、ηAC値、ηAH値というものがあります
これらの数値の意味が分かるようになると、数値を見ただけで断熱性能が高いかどうかわかりようになります
まずはUA(ユーエイ)値です
UA値はZEHの基準で各エリアごとに定められていて、それを下回る必要があります
UA値は、外皮平均熱還流率と言いまして、外に触れる部分からどれだけ熱が逃げるかという事を示しています
従って、UA値が大きい方が熱が逃げやすく、すなわち断熱性能が低い家という事になります
UA値は
家の各部位の熱損失量÷外皮面積で計算します
(因みに、弊社のUA値基準は0.46以下となっており、「HEAT20 G2グレード」と呼ばれています)
次にηAC値とηAH値のご説明をします
因みにηはイータと読みます
UA値と同様に断熱性能を示す値です
この二つは、平均日射熱取得率といい、どれくらい太陽の熱が家の中に入ってくるかを表しています
ηAC値は冷房期(夏)
ηAH値は暖房期(冬)
になります
平均日射取得率は、入ってくる日射熱を外皮面積で割ったものです
夏の暑い時は、あまり太陽の熱が入って来てほしくないので、ηAC値は低い方がいいのです
逆に、冬場は太陽の熱が入って欲しいので、ηAH値は高い方がいいという事になります
ηAC値を低くするためには、夏場の窓からできるだけ日射を入れない工夫が必要です
その為には、窓の外側にすだれを掛けたり、オーニングを付けたりして直射日光を避けるようにします
快適で光熱費の掛からない家づくりは、如何にηAC値を下げ、如何にηAH値を上げるかに掛かっています
(因みに、弊社のηA値基準は、ηAC値が1.5以下、ηAH値が2.2以上となっております)